図4.相境界とスラブの相互作用
冷たいスラブが衝突すると相境界面が深くに移動して浮力を発生します.へこみの大きさはマントルとスラブとの温度差に比例します (図3).このため、スラブが多く溜まってもへこみは大きくならないので、大きなメガリスが形成されるとスラブの沈降力が相境界の浮力に打ち勝ってメガリスは下部マントルに落ちてしまいます.なお,上から落ちてきたスラブは、660kmより少し深いところ(690km程度)まで沈み込むと相変化を起こします(図中の点線の下にある紺色のところ).スラブが、660kmで沈み込みを妨げられる場合でも、相境界面を越えてわずかに下部マントルに進入して、沈降が止められる形となります。はみ出した部分は周囲の下部マントルより温度が低いので、密度が高くなっていて、沈降力に寄与しています。
 
 
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コンピュータでメガリスを作る〜沈み込んだプレートの行方を探る