図:D”層での部分融解した物質の変形による地震波異方性と超低速度の形成
左3つの図は異なる時間におけるS波速度異常を表し,赤がSH波(水平に振動する横波).青がSV波 (垂直に振動する横波) の速度である.右は異方性の大きさである.部分溶融層はメルトの引き延ばしによってラミナ的な構造を持つので,それを垂直に振動させる,あるいは垂直に通り抜ける波は遅くなる.このため,SH波・SV波の速度が異なり,異方性を形成する.また、メルトが大きく引き延ばされる最下部10kmには20%以上の速度低下を持つ超低速度層が形成される.
関連論文
T. Okamoto, I. Sumita, T. Nakakuki and S. Yoshida (2005) Deformation of a partially molten D? layer by small-scale convection and the resulting seismic anisotropy and ultralow velocity zone, Physics of Earth and Planetary Interiors, 153, 32-48.